プロイセン王国とは
プロイセン王国は、現在のドイツ北部を中心に成立した王国です。
時期としては、1701年~1918年です。
前史:神聖ローマ帝国
プロイセン王国は、神聖ローマ帝国の衰退後に成立しました。
プロイセン台頭のきっかけ―フリードリヒ・ヴィルヘルム
フリードリヒ・ヴィルヘルムは、1640年~1688年のプロイセン公国の選帝侯です。
常備軍や税制を整備し、プロイセン王国成立のきっかけを作りました。
プロイセン王国史①フリードリヒ1世
フリードリヒ1世は、1701年~1713年の王です。
1688年~1701年までは、プロイセン公国の選帝侯フリードリヒ3世として活動していました。
1701年、彼がフリードリヒ1世として国王に就任することで、プロイセン王国が誕生しました。
プロイセン王国史②フリードリヒ・ヴィルヘルム1世
フリードリヒ・ヴィルヘルム1世は、1713年~1740年の王です。
軍隊や官僚制など、国内体制を整えました。
プロイセン王国史③フリードリヒ2世
フリードリヒ2世は、1740年~1786年の王です。
オーストリア継承戦争や七年戦争で、ヨーロッパ諸国と戦争を行い、最終的に領土を拡大しました。
また啓蒙専制君主(大きな権力を用いて、国の近代化を進める君主)の代表的人物として知られています。
プロイセン王国史④フリードリヒ・ヴィルヘルム3世
フリードリヒ・ヴィルヘルム3世は、1797年~1840年の王です。
1806年、フランスのナポレオンに大敗し、領土の半分を失いました。(後にパリ条約によって、領土を回復しました。)
また1815年、ドイツ連邦が成立しました。
プロイセン王国史⑤フリードリヒ・ヴィルヘルム4世
フリードリヒ・ヴィルヘルム4世は、1840年~1861年の王です。
1848年、三月革命が発生しますが、鎮圧しました。
プロイセン王国史⑥ヴィルヘルム1世
ヴィルヘルム1世は、1861年~1888年の王です。
1862年、ビスマルクが首相となります。
1870年、普仏戦争でフランスに勝利し、ドイツ帝国の最初の皇帝となります。
ドイツ帝国へ
ヴィルヘルム1世がドイツの皇帝となり、ドイツ帝国の時代が始まります。
参考文献
成瀬治・山田欣吾・木村靖二編『世界歴史大系 ドイツ史2 1648年~1890年』山川出版社,1996.
坂井榮八郎『ドイツ史10講』岩波書店,2003.
木村靖二・岸本美緒・小松久男編『詳説世界史研究』山川出版社,2017.
(Amazonのリンクとなっております)