「東ドイツ」をわかりやすく解説

2022 9/24

2022年8月15日 2022年9月24日

東ドイツとは

東ドイツとは、冷戦下でドイツが分裂して誕生した国です。（もう一方は西ドイツ）

時期としては、1949年～1990年です。

西ドイツとは異なり、東ドイツは社会主義国家でした。

正式名称は、ドイツ民主共和国です。

1945年まで、ドイツではナチスによる独裁政治が行われていました。

第二次世界大戦後、ドイツはアメリカ・ソ連・イギリス・フランスの4国に占領されます。

しかし、アメリカを中心とする資本主義陣営と、ソ連を中心とする社会主義陣営が対立する冷戦が発生します。

こうして占領下のドイツは、2つに分裂していきます。

1949年、東ドイツ（ドイツ民主共和国）が成立します。

東ドイツは、社会主義陣営の国でした。

1955年には、社会主義国の軍事同盟であるワルシャワ条約機構に参加しました。

東ドイツでは、西ドイツへ脱出する人が続出していました。

そこで1961年、西ドイツへの移動を阻止するため、ベルリンの壁が造られました。

これによって西ドイツへの人口流出が止まり、東ドイツの社会が機能していきます。

1980年頃から、東ドイツの財政状況は悪化します。

さらに、政治的な自由を求める人々などによって、社会主義体制への反発が起こっていきます。

そして1990年、ドイツ民主共和国（東ドイツ）は、ドイツ連邦共和国（西ドイツ）に統合されます。