フランスの「第三共和政」をわかりやすく解説

目次

第三共和政とは

第三共和政とは、フランスにおける三回目の共和政(王のいない政治体制)を指します。

1875年~1940年まで続きました。

ちなみに第一共和政はフランス革命の時、第二共和政は二月革命の時に、それぞれ成立しました。

前史:第二帝政

第三共和政が成立する前は、ナポレオン3世による第二帝政(皇帝による政治)が行われていました。

しかし、普仏戦争で敗北し、第二帝政は終了します。

第三共和政史①共和政の成立

第二帝政の崩壊後、次の政治体制が定まりませんでした。

そんな中、共和派(王のいない共和政を望む派閥)が影響力を高めていきます。

そして1875年、第三共和政が成立します。

第三共和政史②第一次世界大戦

1914年、第一次世界大戦が発生しました。

この戦争でフランスは勝利します。

しかし、100万人単位の死傷者を出すなど、国内の状況は悪化しました。

第三共和政史③第二次世界大戦/第三共和政の終了

1939年、第二次世界大戦が発生します。

1940年6月、フランスはドイツ軍に侵攻され、パリが占領されるなどの被害を受けます。

この占領をもって、第三共和政は終了します。

ヴィシー政権へ

第三共和政の終了後、ナチスドイツに協力的なヴィシー政権が成立します。



参考文献
柴田三千雄・樺山紘一・福井憲彦『世界歴史大系 フランス史3 19世紀なかば~現在』山川出版社,1995.
谷川稔・北原敦・鈴木健夫・村岡健次『世界の歴史22 近代ヨーロッパの情熱と苦悩』中央公論新社,1999.
柴田三千雄『フランス史10講』岩波書店,2006.
木村靖二・岸本美緒・小松久男編『詳説世界史研究』山川出版社,2017.
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