「第一次世界大戦」をわかりやすく解説

目次

第一次世界大戦とは

第一次世界大戦とは、イギリスフランス、ロシア、ドイツ、オーストリア、イタリア、アメリカなどが参戦した世界規模の戦争です。

1914年~1918年に行われました。

背景:協商と同盟

イギリスとフランスは英仏協商を結び、イギリスとロシアは英露協商を結びます。

また、ドイツ・イタリア・オーストリアの三国は、独墺伊三国同盟を結びます。

第一次世界大戦は、この協商と同盟の対立がベースとなります。

前史:サライェヴォ事件

1914年6月、サライェヴォ事件が発生しました。

この事件で、オーストラリア・ハンガリー帝国のフランツ・フェルディナンド大公夫婦は、セルビア人のプリンツィプによって暗殺されました。

第一次世界大戦史①開戦

1914年7月、サライェヴォ事件を受け、オーストリアはセルビアに宣戦します。

これに対して、ロシアはセルビアの支援を表明し、ドイツはロシアに宣戦します。

こうして1914年8月1日、第一次世界大戦が始まります。

そしてこれは、協商国(イギリス・フランス・ロシア)vs同盟国(ドイツ・オーストリア)の戦争に発展します。

第一次世界大戦史②ドイツvsフランス・ロシア(1914年)

ドイツはフランスへ侵攻していきますが、1914年9月のマルヌの戦いでフランスに敗北し、後退します。

一方1914年8月のタンネンベルクの戦いでは、ドイツがロシアに勝利しました。

第一次世界大戦史③イタリアの参戦

イタリアは、ドイツやオーストラリアと同盟を結んでいながら、当初は中立を表明していました。

そして1915年5月、イタリアは三国同盟を破棄し、協商国側に加わって戦争に参加します。

第一次世界大戦史④ドイツvsフランス・イギリス(1916年)

1916年、ヴェルダンやソンムで戦いが起こります。

ここでは、ドイツとフランス・イギリスが戦闘を行い、互いに大量の兵力を失いました。

第一次世界大戦史⑤ロシア革命

1917年、ロシア革命が発生します。

この影響で、ロシアは戦争から離脱していきます。(完全な離脱は1918年3月)

第一次世界大戦史⑥アメリカの参戦

1917年2月、ドイツは無制限の潜水艦攻撃を表明し、中立国も攻撃の対象とします。

これに対してアメリカは、1917年4月、協商国側として第一次世界大戦へ参戦することを決定します。

このアメリカの参戦により、協商国側の戦力は一気に強化されます。

第一次世界大戦史⑦ドイツ革命/終戦

アメリカ参戦後、協商国側が優勢となります。

そして1918年11月、ドイツ革命が発生し、ドイツ帝国が崩壊します。

1918年11月11日、ドイツは停戦に応じ、第一次世界大戦は終戦します。

第一次世界大戦史⑧戦後処理

1919年1月、パリ講和会議において、ヴェルサイユ条約が締結されました。

ヴェルサイユ条約によって、敗戦国であるドイツには厳しい対応がなされました。

条約によってドイツは、海外領土を失い、軍備が縮小し、さらに高額の賠償金が科されました。

ヴェルサイユ体制へ

ヴェルサイユ条約の締結により、一時的には平和な状況となります。


参考文献
木村靖二・柴宣弘・長沼秀世『世界の歴史26 世界大戦と現代文明の開幕』中央公論社,1997.
木村靖二・岸本美緒・小松久男編『詳説世界史研究』山川出版社,2017.
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