フランスの「二月革命」「第二共和政」をわかりやすく解説

目次

二月革命とは

二月革命とは、フランスで起こった革命です。

1848年に発生しました。

この革命により、フランスの国王が退位し、フランスは再び共和政(王がいない政治体制)となります。

前史:七月革命

1830年、七月革命により、フランスは立憲君主政(憲法により、王の権限が制限された政治体制)となります。

背景:不況

1845年からの不作の影響により、フランスは食糧不足になります。

またフランスの工業部門も不調となり、さらにイギリスの不況の影響も加わります。

これによってフランスは、暴動が多発するなど、危機的な状況となります。

二月革命史①革命の発生

1848年2月、さらなる暴動を心配したフランス政府は、改革宴会(簡単にいうと政治集会)を禁止しました。

これに対して、一部の人々がデモを行い、やがて武力衝突に発展していきます。

この戦いの結果、フランス国王のルイ・フィリップが亡命します。

二月革命史②共和政の成立

国王の亡命により、再びフランスでは共和政(王のいない政治体制)が実現します。

これを第二共和政といいます。(ちなみに第一共和政はフランス革命による共和政を指します)

そして1848年12月、ルイ・ナポレオンが選挙によって大統領に就任します。

第二帝政へ

1851年12月3日、立法議会が解散され、共和政が崩壊していきます。

1852年11月、大統領ルイ・ナポレオンはクーデタを起こし、皇帝ナポレオン3世となります。

これによって、フランスは第二帝政に移行します。



参考文献
谷川稔・北原敦・鈴木健夫・村岡健次『世界の歴史22 近代ヨーロッパの情熱と苦悩』中央公論新社,1999.
木村靖二・岸本美緒・小松久男編『詳説世界史研究』山川出版社,2017.
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