「アナーニ事件」「アヴィニョン捕囚」「教会大分裂」をわかりやすく解説

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3つの出来事の特徴

「アナーニ事件」、「アヴィニョン捕囚」、「教会大分裂」の3つは、14世紀の出来事です。

フランスとカトリック教会の間で起こりました。

この3つの出来事は、キリスト教勢力の衰退を表すものでした。

①アナーニ事件

アナーニ事件とは、ローマ教皇のボニファティウス8世が、監禁されたのちに死亡した事件です。

1303年に起こりました。

監禁された原因は、ボニファティウス8世がフランス王のフィリップ4世と対立したことでした。

1077年のカノッサの屈辱と対照的な展開は、ローマ教皇の衰退を示すものでした。

②アヴィニョン捕囚

アヴィニョン捕囚とは、フランス王のフィリップ4世によって、ローマ教皇庁がアヴィニョンに強制移転された出来事です。

アヴィニョン捕囚は、1309年~1377年まで続きました。

続く1378年には、教会大分裂が発生します。

③教会大分裂

教会大分裂とは、1378年に始まったキリスト教会の分裂です。

ローマとアヴィニョンに、2人の教皇が並立しました。

この分裂は、1378年~1417年まで続きました。

宗教改革へ

カトリックの権威が低下し、時代は宗教改革へと向かっていきます。



参考文献
ロバーツ,J.M『図説世界の歴史5東アジアと中世ヨーロッパ』池上俊一監修,月森左知・高橋宏訳,創元社,2003.
木村靖二・岸本美緒・小松久男編『詳説世界史研究』山川出版社,2017.
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