ロシア革命とは
ロシア革命とは、ロシアの帝政(皇帝による政治)が終わり、社会主義政権の成立へ向かっていく革命です。
特に、1917年に発生した2つの革命(二月革命と十月革命)を、ロシア革命と呼びます。
背景:ロシア帝国
当時のロシアは、ロシア帝国が統治していました。
ロシア革命は、ロシア帝国を崩壊に導きました。
ロシア革命史①1905年革命(第1次革命)
1905年、1905年革命(第1次革命)が発生します。
この革命により、国会の開設、選挙の実施、憲法の制定が行われます。
しかし革命後も、ロシア皇帝が強い権力を持ち続けました。
ロシア革命史②第一次世界大戦への参戦
1914年8月、ドイツとロシアの戦争が発生し、これが第一次世界大戦へ発展していきます。
この戦争は長期化し、ロシアでは食糧難などが起こり、民衆の反発につながっていきます。
ロシア革命史③二月革命
第一次世界大戦中の1917年3月(ロシア暦では2月)、二月革命が発生します。
これは、ロシアの労働者と兵士が起こした革命でした。
二月革命により、ロシア皇帝による政治は終了し、自由主義者による臨時政府が成立します。
ロシア革命史④四月テーゼ
1917年4月、社会主義者のレーニンが、四月テーゼを発表します。
四月テーゼでは、「戦争の停止」や「社会主義政権の成立」などが目標とされました。
ロシア革命史⑤十月革命
1917年11月(ロシア暦では10月)、十月革命が発生します。
これは、レーニンを中心とする武装蜂起でした。
十月革命により、臨時政府は倒され、社会主義勢力による政治へ向かっていきます。
さらにドイツなどとの休戦が決定し、ロシアは第一次世界大戦から離脱します。
ソ連へ
ロシア革命の中心的人物であるレーニンを中心に、ソ連が成立していきます。
参考文献
田中陽兒・倉持俊一・和田春樹編『世界歴史大系 ロシア史2 18世紀~19世紀』山川出版社,1994.
木村靖二・柴宣弘・長沼秀世『世界の歴史26 世界大戦と現代文明の開幕』中央公論社,1997.
木村靖二・岸本美緒・小松久男編『詳説世界史研究』山川出版社,2017.
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