「フランスの歴史」30記事まとめ
【フランス史①古代】 現在のフランスにあたる場所は、古代から様々な民族が訪れ、交流していました。 紀元前58年、現在のフランスにあたる場所は、ローマのカエサルに征…
目次
ユグノー戦争とは
ユグノー戦争とは、宗教的な対立を原因とするフランスの内乱です。
時期としては、1562年~1598年です。
この戦争をきっかけに、フランスの王朝はヴァロワ朝からブルボン朝に代わります。
背景:宗教改革
宗教改革が始まり、フランスも影響を受けます。
フランスは、特にカルヴァンの影響を強く受けており、ユグノーと呼ばれる新勢力が誕生します。
これにより、旧勢力のカトリックと新勢力のユグノーの対立が起こっていきます。
「宗教改革」をわかりやすく解説
【宗教改革とは】 定義 宗教改革とは、カトリック(従来のキリスト教)への対抗運動です。 16世紀の西ヨーロッパで発生しました。 背景 宗教改革の原因は複雑ですが、主…
ユグノー戦争史①ヴァシーの虐殺
1562年、カトリックであるギーズ家のフランソワが、74人のユグノーを虐殺します。(ヴァシーの虐殺)
これに対してユグノーは反発し、ユグノー戦争が始まります。
複数回の内乱の後、ユグノーは一定の権利が認めらることになりました。
ユグノー戦争史②サンバルテルミの虐殺
1572年、サンバルテルミの虐殺が発生し、1万人以上のユグノーが虐殺されます。
これにより、戦争は再開されます。
ユグノー戦争史③アンリ3世の暗殺/アンリ4世の即位
ギース公アンリやフランス王アンリ3世など、カトリックの中心人物が暗殺されます。(アンリ3世の死亡により、ヴァロワ朝は終了します)
こうして1589年、プロテスタントのアンリ4世がフランス王として即位します。(アンリ4世の即位により、ブルボン朝が始まります。)
ユグノー戦争史④ナントの王令
1593年、アンリ4世はカトリックに改宗し、カトリック勢力の理解を得ます。
そして1598年、「ナントの王令」でユグノーの信仰を認め、ユグノー戦争を終結させます。
「フランスの歴史」30記事まとめ
【フランス史①古代】 現在のフランスにあたる場所は、古代から様々な民族が訪れ、交流していました。 紀元前58年、現在のフランスにあたる場所は、ローマのカエサルに征…
参考文献
柴田三千雄・樺山紘一・福井憲彦『世界歴史大系 フランス史2 16世紀~19世紀なかば』山川出版社,1996.
柴田三千雄『フランス史10講』岩波書店,2006.
木村靖二・岸本美緒・小松久男編『詳説世界史研究』山川出版社,2017.
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