「ユグノー戦争」をわかりやすく解説

目次

ユグノー戦争とは

ユグノー戦争とは、宗教的な対立を原因とするフランスの内乱です。

時期としては、1562年~1598年です。

この戦争をきっかけに、フランスの王朝はヴァロワ朝からブルボン朝に代わります。

背景:宗教改革

宗教改革が始まり、フランスも影響を受けます。

フランスは、特にカルヴァンの影響を強く受けており、ユグノーと呼ばれる新勢力が誕生します。

これにより、旧勢力のカトリックと新勢力のユグノーの対立が起こっていきます。

ユグノー戦争史①ヴァシーの虐殺

1562年、カトリックであるギーズ家のフランソワが、74人のユグノーを虐殺します。(ヴァシーの虐殺)

これに対してユグノーは反発し、ユグノー戦争が始まります。

複数回の内乱の後、ユグノーは一定の権利が認めらることになりました。

ユグノー戦争史②サンバルテルミの虐殺

1572年、サンバルテルミの虐殺が発生し、1万人以上のユグノーが虐殺されます。

これにより、戦争は再開されます。

ユグノー戦争史③アンリ3世の暗殺/アンリ4世の即位

ギース公アンリやフランス王アンリ3世など、カトリックの中心人物が暗殺されます。(アンリ3世の死亡により、ヴァロワ朝は終了します)

こうして1589年、プロテスタントのアンリ4世がフランス王として即位します。(アンリ4世の即位により、ブルボン朝が始まります。)

ユグノー戦争史④ナントの王令

1593年、アンリ4世はカトリックに改宗し、カトリック勢力の理解を得ます。

そして1598年、「ナントの王令」でユグノーの信仰を認め、ユグノー戦争を終結させます。



参考文献
柴田三千雄・樺山紘一・福井憲彦『世界歴史大系 フランス史2 16世紀~19世紀なかば』山川出版社,1996.
柴田三千雄『フランス史10講』岩波書店,2006.
木村靖二・岸本美緒・小松久男編『詳説世界史研究』山川出版社,2017.
(Amazonのリンクとなっております)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次