「フランスの歴史」30記事まとめ
【フランス史①古代】 現在のフランスにあたる場所は、古代から様々な民族が訪れ、交流していました。 紀元前58年、現在のフランスにあたる場所は、ローマのカエサルに征…
目次
3つの派閥を解説
フイヤン派とは
フイヤン派とは、立憲王政(王の権力が憲法によって制限されている政治体制)の維持を目指す一派です。
フイヤン派は、王の存在を否定しない保守的な派閥でした。
ジロンド派とは
ジロンド派とは、共和政(王がいない政治体制)の確立を目指す一派です。
ジロンド派は、王のいない民主的な政治を目標とする革新的な派閥でした。
山岳派とは
山岳派とは、共和政(王がいない政治体制)を支持する急進的な一派です。
共和政を理想とするのはジロンド派と同じですが、穏和なジロンド派と異なり、山岳派はより急進的な派閥です。
背景:フランス革命
これらの派閥の対立は、フランス革命の含まれる出来事です。
「フランス革命」をわかりやすく解説
【フランス革命とは】 フランス革命とは、1789年にフランスで発生した革命です。 これによって1792年、フランスは王政(王が中心の政治)から共和政(王のいない政治)…
フランス革命の派閥史①フイヤン派vsジロンド派
1791年に立憲王政が確立したのち、立法議会が開かれます。
議会では、立憲王政を維持したいフイヤン派と、共和政(王のいない政治)を実現したいジロンド派が対立します。
最終的には1792年9月、民衆運動の影響から王政は廃止され、フランスは共和政となります。
そしてフランス王のルイ16世は処刑され、ブルボン朝の時代が終わります。
フランス革命の派閥史②ジロンド派vs山岳派
フランス革命に反対する西ヨーロッパ諸国は、第1回対仏大同盟を結成します。
これにより、フランスと西ヨーロッパ諸国の戦争の危機が訪れます。
そんな中、それでも地方分権や自由を重要視するジロンド派と、非常事態に対応するために権力集中を目指す山岳派が対立します。
そして1793年、山岳派はジロンド派を政治から排除し、山岳派のロベスピエールによる独裁政治が始まります。
ロベスピエールの恐怖政治へ
これ以降、ロベスピエールの恐怖政治が始まります。
【恐怖政治】「ロベスピエール」をわかりやすく解説
【ロベスピエールとは】 ロベスピエールとは、フランス革命期の政治家です。 山岳派に属する人物で、独裁政治を行いました。 本記事では、ロベスピエールが権力を握る前…
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参考文献
五十嵐武士・福井憲彦『世界の歴史21 アメリカとフランスの革命』,中央公論社,1998.
柴田三千雄『フランス史10講』岩波新書,2006.
木村靖二・岸本美緒・小松久男編『詳説世界史研究』山川出版社,2017.
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