「十字軍」わかりやすく解説

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十字軍とは

十字軍とは、キリスト教勢力による軍事遠征です。

11世紀~13世紀にかけて、聖地イェルサレムの奪還を目的として、イスラーム勢力と戦いました。

最終的にイェルサレムはイスラーム勢力に占有されるため、十字軍は失敗に終わったと言えます。

本記事では、特に大規模だった第1回~第4回の十字軍について解説します。

第1回十字軍

第1回十字軍は、ビザンツ帝国を救済するために派遣されました。

活動期間は1096年~1099年です。

ビザンツ帝国の皇帝アレクシオス1世コムネノスの要請に応え、ローマ教皇のウルバヌス2世が派遣しました。

第1回十字軍は、イスラーム勢力を制圧し、聖地であるイェルサレムの奪還に成功します。

第2回十字軍

第2回十字軍は、イスラームの勢力再拡大にともない派遣されました。

活動期間は1147年~49年です。

フランス王のルイ7世や、神聖ローマ皇帝のコンラート3世が参加しました。

しかしイスラーム勢力に敗北し、第2回十字軍は失敗に終わりました。

第3回十字軍

第3回十字軍は、イスラーム勢力(アイユーブ朝のサラディン)により、イェルサレムが陥落したために派遣されました。

活動期間は、1189年~1192年です。

神聖ローマ皇帝のフリードリヒ1世や、フランス王のフィリップ2世、オーストリア公のレオポルト5世、イングランド王のリチャード1世が参加しました。

しかしビザンツ帝国との対立もあり、第3回十字軍も失敗に終わります。

第4回十字軍

第4回十字軍は、ビザンツ帝国を攻撃しました。

活動期間は1202年~1204年です。

第4回十字軍により、ビザンツ帝国は一時滅亡し、かわってラテン帝国が作られました。


参考文献
ロバーツ,J.M『図説世界の歴史5東アジアと中世ヨーロッパ』池上俊一監修,月森左知・高橋宏訳,創元社,2003.
木村靖二・岸本美緒・小松久男編『詳説世界史研究』山川出版社,2017.
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