「百年戦争」をわかりやすく解説

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百年戦争とは

百年戦争とは、フランスイングランドの戦争です。

1339年~1453年に行われました。

最終的にはフランスが勝利しました。

背景:フランスの王朝交代

1337年、フランスでは、新たにヴァロワ朝が成立します。

この状況で、イングランド王のエドワード3世は、自分が旧フランス王朝であるカペー朝の血を引いていることを理由に、フランスでの王位を主張しました。

そして1339年、エドワード3世はフランスへの攻撃を開始します。

百年戦争史①イングランドの攻撃

百年戦争の序盤は、イングランド優勢の展開が続きます。

そして1360年、ブレティニー・カレー条約が結ばれ、イングランドは多くのフランス領を獲得しました。

とはいえ1369年~72年、フランスは一部の領土を奪還し、勢力を回復します。

百年戦争史②フランスの逆転―ジャンヌ・ダルク

1415年、イングランド王のヘンリ5世が、内乱状態のフランスを攻撃して勝利します。(アザンクールの戦い)

そして1420年、トロワ条約により、イングランド王のヘンリ5世が、フランスの王位継承権を得ます。

この窮地の中、フランスで存在感を発揮したのがジャンヌ・ダルクという16歳の少女でした。

1429年、ジャンヌ・ダルクはイングランド軍に占領されていたオルレアンを解放し、戦況を打開します。

百年戦争史③フランス王国の勝利

ジャンヌ・ダルクの登場後、フランス優勢の展開となります。

1453年、カスティヨンの戦いでフランスが勝利し、百年戦争は終結します。

最終的に、フランスは大半の領土をイングランドから奪還しました。


参考文献
佐藤彰一・池上俊一『世界の歴史10 西ヨーロッパ世界の形成』中央公論新社,1997.
ロバーツ,J.M『図説世界の歴史5 東アジアと中世ヨーロッパ』創元社,2003.
柴田三千雄『フランス史10講』岩波新書,2006.
木村靖二・岸本美緒・小松久男編『詳説世界史研究』山川出版社,2017.
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