ステュアート朝とは
ステュアート朝とは、イングランドの王朝です。
時期としては、1603年～1649年、1660年～1714年です。
元々は、スコットランドの王の家系でした。
前史：テューダー朝
ステュアート朝が台頭する前、テューダー朝がイングランドを支配していました。
ステュアート朝史①ジェームズ1世
ジェームズ1世は、在位1603年～1625年の王です。
元々はスコットランド王でしたが、1603年からイングランド王を兼任しました。
ステュアート朝史②チャールズ1世
チャールズ1世は、在位1625年～1649年の王です。
1640年、ピューリタン革命が発生し、最終的にチャールズ1世は処刑されました。
これによってイングランドは、共和政（王のいない政治体制）となりました。
ステュアート朝史③チャールズ2世
チャールズ2世は、在位1660年～1685年の王です。
チャールズ2世が王となったことで、イングランドは再び王政となります。
ステュアート朝史④ジェームズ2世
ジェームズ2世は、在位1685年～1688年の王です。
1688年、名誉革命が発生し、ジェームズ2世は廃位されました。
ステュアート朝史⑤ウィリアム3世／メアリ2世
ウィリアム3世は、在位1689年～1702年の王です。
メアリ2世は、在位1689年～1694年の王です。
2人は名誉革命によって王となり、イングランドは立憲君主制（憲法によって王の権力が制限された政治体制）に移行しました。
この時代は、アウクスブルク同盟戦争やスペイン継承戦争など、フランスとの戦争が相次ぎました。
ステュアート朝史⑥アン
アンは、在位1702年～1714年の女王です。
1707年、イングランドとスコットランドが合併し、大ブリテン王国が成立します。
スコットランドには合併に反対する勢力がいたものの、経済的メリットとスペイン継承戦争の戦況を考慮して、合併が強行されました。
アンの死をもって、スチュアート朝は終わります。
ハノーヴァー朝へ
アンの死後、ハノーヴァー朝の時代へ移っていきます。
参考文献
今井宏編『世界歴史大系 イギリス史2 近世』山川出版社,1990.
近藤和彦『イギリス史10講』岩波書店,2013.
木村靖二・岸本美緒・小松久男編『詳説世界史研究』山川出版社,2017.
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