「世界恐慌」をわかりやすく解説

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世界恐慌とは

世界恐慌とは、アメリカの株価暴落をきっかけとする世界的な大不況です。

1929年10月24日に発生しました。

世界恐慌の特徴

特徴①失業の増加

世界恐慌によって、失業者が大量発生しました。

アメリカやヨーロッパ諸国では、労働者の4人に1人が失業する事例も珍しくありませんでした。

特徴②経済活動の停滞

世界恐慌によって、各国の経済活動は停滞しました。

特にアメリカでは、実質GNPがピークの7割まで低下しました。

世界恐慌への各国の対応

アメリカ

世界恐慌への対応として、アメリカでは、ニューディール政策が実施されます。

また植民地との独自の経済圏である「ドル・ブロック」を形成しました。(ブロック経済

イギリス/フランス

イギリスやフランスでは、独自の経済圏であるブロック経済を形成することで、世界恐慌に対応しました。

イギリスでは、植民地などとの間に「スターリング・ブロック(ポンド・ブロック)」が形成されました。

フランスでは、植民地との間に「フラン・ブロック」が形成されました。

また、フランスなどの金本位制の国による「金ブロック」も存在しましたが、1937年に消滅しました。

ソ連

ソ連では、1928年から五カ年計画が実施されていました。

ソ連は、この社会主義政策により、世界恐慌中ながらも一定の成果を上げました。

ドイツ

ドイツでは、世界恐慌によって共和政の人気が低迷し、ナチスによる独裁政治へ向かっていきます。

第二次世界大戦へ

世界恐慌による経済危機は、第二次世界大戦が勃発した原因の一つです。


参考文献
木村靖二・柴宣弘・長沼秀世『世界の歴史26 世界大戦と現代文明の開幕』中央公論社,1997.
木村靖二・岸本美緒・小松久男編『詳説世界史研究』山川出版社,2017.
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