「大航海時代」をわかりやすく解説

目次

大航海時代とは

定義

大航海時代とは、ヨーロッパ諸国が世界進出する時代です。

この時代にヨーロッパ諸国は、アジアやアメリカ大陸へ進出しました。

時期としては、15世紀~17世紀になります。

背景

大航海時代の背景には、航海技術の進歩があります。

船の改良に加えて、羅針盤や海図が発明されたことで、長距離の航海が可能となりました。

理由

ヨーロッパが世界進出した理由は、2つあります。

1つ目の理由は、貿易を通して利益を得るためです。

2つ目の理由は、キリスト教を布教するためです。

大航海時代史①インド航路の開拓

大航海時代は、ポルトガル王の弟であるエンリケの航海事業から始まります。

まず1488年、バルトロメウ・ディアスがアフリカ南端にまで到着します。

そして1497年、ヴァスコ・ダ・ガマがアフリカ大陸を周ってインドにまで到着します。

これによって、ポルトガルはインドと交易が可能となり、ポルトガルは大きな利益を獲得します。

大航海時代史②アメリカ大陸の発見

1492年、コロンブスは、スペインの協力を得て、大西洋を経由してのインド到着を目指しました。

そしてコロンブスは、ヨーロッパ人が未発見だった新しい大陸に到着します。(本人はインドだと勘違いしました。)

アメリゴ・ヴェスプッチの調査により、この土地が新しい大陸であると確認され、アメリカ大陸と名付けられました。

そしてスペインは、アメリカ大陸を征服し、植民地を形成しました。

大航海時代史③世界一周

1519年、ポルトガル人のマゼランは、スペインの協力を得て、世界一周を目指しました。

マゼラン自身はフィリピンで原住民に殺害されますが、船員の一部は帰還し、1522年に世界一周が達成されました。

この出来事によって、地球が球体であることが証明されました。

大航海時代の影響

大航海時代がヨーロッパ社会にもたらした影響は、主に2つあります。

1つ目は、貿易の拡大による、ヨーロッパの商業の発展です。

2つ目は、アメリカ大陸からの銀の大量流入による、物価の高騰です。


参考文献
樺山紘一『世界の歴史16 ルネサンスと地中海』中央公論新社,1996.
ロバーツ,J,M『図説世界の歴史5 東アジアと中世ヨーロッパ』池上俊一監修,月森左知・高橋宏訳,2003.
木村靖二・岸本美緒・小松久男編『詳説世界史研究』山川出版社,2017.
(Amazonのリンクとなっております)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次