「南北戦争」をわかりやすく解説

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南北戦争とは

南北戦争とは、アメリカの北部と南部が対立して起こった戦争です。

時期としては、1861年~1865年です。

60万人以上の死者を出すなど、アメリカ史上最大規模の内戦となりました。

背景:奴隷制度をめぐる対立

当時のアメリカでは、奴隷制度をめぐって北部と南部が対立していました。

北部では奴隷制の廃止を求める意見がある中、南部は積極的に奴隷を利用していました。

この対立が、南北戦争につながっていきます。

南北戦争史①リンカンの大統領就任

1861年、共和党のリンカンが、アメリカの大統領に就任します。

リンカンは奴隷制を廃止するつもりはありませんでしたが、奴隷制に反対する政党である共和党に属する人物でした。

そのため南部は、リンカンの大統領就任に反発しました。

南北戦争史②北部vs南部

リンカンの大統領就任に対して、南部の州が離反し、アメリカ連合国を結成しました。

こうして、北部のアメリカ合衆国と南部のアメリカ連合国は対立していきます。

そして1861年4月、南部の軍による攻撃をきっかけに、南北戦争が始まります。

南北戦争史③奴隷解放宣言

南北戦争は長期化していきます。

そんな中、1863年にリンカンは奴隷解放宣言を発表します。

これによって北部は、すでに奴隷制を廃止しているイギリスなどの諸外国や、黒人の支持を得ようとしました。

南北戦争史④北部の勝利

徐々に北部が優勢となり、1865年4月に南部が降伏します。

こうして南北戦争が終了し、南部の奴隷制は解体されていきます。

ただし、南部の人間によってリンカンが射殺される事件が起こるなど、終戦後も対立が消えたわけではありませんでした。



参考文献
有賀貞・大下尚一・志邨晃佑・平野孝『世界歴史大系 アメリカ史1』山川出版社,1994.
木村靖二・岸本美緒・小松久男編『詳説世界史研究』山川出版社,2017.
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