「キエフ大公国」をわかりやすく解説

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キエフ大公国とは

キエフ大公国は、キエフ(現在のウクライナの首都キーウ)を中心とするロシアの最初期の国です。

時期としては、9世紀~12世紀まで存続しました。

キエフ大公国史①オレーグ

オレーグは、882年~912年の大公です。

キエフを占領し、キエフ大公国の基礎を作りました。

キエフ大公国史②ウラジーミル1世

ウラジーミル1世は、980年頃~1015年の大公です。

兄弟間の争いを制してキエフ大公となり、キエフ大公国の最盛期を築きました。

また、ギリシア正教(キリスト教の一派)を受容しました。

キエフ公国史③ウラジーミル・モノマフ

ウラジーミル・モノマフは、1113年~1125年の大公です。

この時代、すでにキエフ大公国は分裂しており、諸公による内部対立が起こっていました。

そんな中、外敵であるポロヴェツを共通の敵として設定することで、一時的に諸公の対立を抑えました。

タタールのくびきへ

12世紀以降、キエフ大公国の分裂は続き、弱体化していきました。

そして13世紀、この場所はモンゴル人によって侵略され、キプチャク・ハン国が成立します。

こうしてロシアは、モンゴル人によって支配される「タタールのくびき」の時代を迎えます。



参考文献
田中陽兒・倉持俊一・和田春樹編『世界歴史大系 ロシア史1 9世紀~17世紀』山川出版社,1995.
井上浩一・栗生沢猛夫『世界の歴史11 ビザンツとスラブ』中央公論新社,1998.
木村靖二・岸本美緒・小松久男編『詳説世界史研究』山川出版社,2017.
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