「前漢」をわかりやすく解説

目次

前漢とは

前漢とは、古代中国の王朝です。

紀元前202年~紀元後8年まで存続しました。

前史:秦

前漢が成立する前、が中国を統一していました。

前漢の歴史①秦の滅亡

紀元前206年、劉邦が秦を滅ぼします。

そして、皇帝を中心に18人の王が並立する新体制が成立し、劉邦は漢王となります。

前漢の歴史②楚漢戦争

紀元前205年、楚王の項羽は、皇帝を殺害しました。

これに対して劉邦は、項羽の討伐を決定します。

これにより、漢王(劉邦)vs楚王(項羽)の戦争が始まります。(楚漢戦争)

この戦争で劉邦が勝利し、項羽は死亡しました。

前漢の歴史③前漢の成立

紀元前202年、劉邦が初代皇帝となります。

漢では、郡国制が導入され、直接支配と間接支配を組み合わせた政治が行われました。

紀元前195年、劉邦は死亡しました。

前漢の歴史④呂后

劉邦の死亡後、妻の呂后が権力を握りました。

呂后は、数々の皇子を殺害し、自分の一族(呂氏)による政治を行いました。

紀元前180年、呂后は死亡し、呂氏の時代は終わりました。

前漢の歴史⑤文帝

文帝は、紀元前180年~紀元前157年の前漢の皇帝です。

厳しい刑罰を廃止し、周辺民族との協調を目指すなど、平和的な政治を行いました。

前漢の歴史⑥景帝/呉楚七国の乱

景帝は、紀元前157年~紀元前141年の前漢の皇帝です。

景帝は、他国の領土を削減しました。

紀元前154年、景帝の領土削減に対して、呉や楚など7国が反乱を起こします。(呉楚七国の乱

最終的に、呉楚七国の乱は鎮圧され、漢が支配する領土が拡大しました。

前漢の歴史⑦武帝

武帝は、紀元前141年~紀元前87年の前漢の皇帝です。

武帝は、領土削減を継続し、また多数の民族を服属させ、漢の勢力を拡大しました。

前漢の歴史⑧王莽/前漢の終わり

8年、王莽が権力を握ります。

王莽は、漢の皇帝の血統ではないため、を建国しました。

しかし23年、赤眉の乱により、新は滅亡しました。

後漢へ

25年、劉秀が皇帝となり、後漢が成立します。

皇帝となった劉秀は、光武帝となります。



参考文献
尾形勇・岸本美緒編『中国史 上』山川出版社,2019.
尾形勇・平㔟隆郎『世界の歴史2 中華文明の誕生』中央公論社,1998.
木村靖二・岸本美緒・小松久男編『詳説世界史研究』山川出版社,2017.
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