「スンナ派」「シーア派」をわかりやすく解説

目次

①スンナ派

スンナ派とは

スンナ派とは、イスラームの宗派の一つです。

イスラームの中でも多数派です。

正統カリフ時代に、ムアーウィヤとアリーが対立したとき、中立を保った人々がルーツです。

主なスンナ派の王朝

ここでは、主なスンナ派の王朝を4つ紹介します。

ウマイヤ朝

ウマイヤ朝は、イスラーム初の王朝で、西アジア、北アフリカ、イベリア半島など広域を支配しました。

時期としては、661年~750年まで存続しました。

アッバース朝

アッバース朝は、西アジアやエジプトなどを支配した王朝です。

時期としては、750年~1258年まで存続しました。

セルジューク朝

セルジューク朝は、イラン・イラク・アナトリアなどを支配した王朝です。

時期としては、1038年~1194年まで存続しました。

アイユーブ朝

アイユーブ朝は、主にエジプトなどを支配した王朝です。

時期としては、1169年~1250年まで存続しました。

②シーア派

シーア派とは

シーア派とは、イスラームの宗派の一つです。

イスラームの中では少数派です。

正統カリフ時代に、ムアーウィヤとアリーが対立したとき、アリーを支持した人々がルーツです。

預言者ムハンマドとの血縁関係を重視し、アリーとその子孫を正統な後継者と考えます。

主なシーア派の王朝

ここでは、主なシーア派の王朝を3つ紹介します。

ファーティマ朝

ファーティマ朝は、主に北アフリカを支配した王朝です。

時期としては、909年~1171年まで存続しました。

ブワイフ朝

ブワイフ朝は、イランやイラクなどを支配した王朝です。

時期としては、932年~1062年まで存続しました。

サファヴィー朝

サファヴィー朝は、イランを中心に発展した王朝です。

時期としては、1501年~1736年まで存続しました。



参考文献
佐藤次高編『宗教の世界史11 イスラームの歴史1イスラームの創始と展開』山川出版社,2010.
佐藤次高『世界の歴史8 イスラーム世界の興隆』中央公論社,1997.
永田雄三・羽田正『世界の歴史15 成熟のイスラーム社会』中央公論社,1998.
山内昌之『世界の歴史20 近代イスラームの挑戦』中央公論社,1996.
木村靖二・岸本美緒・小松久男編『詳説世界史研究』山川出版社,2017.
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