「ブワイフ朝」をわかりやすく解説

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ブワイフ朝とは

ブワイフ朝とは、ブワイフ家によるシーア派のイスラーム王朝です。

時期としては、932年~1062年まで存続しました。

現在のイランやイラクのあたりを統治しました。

ブワイフ朝は、実質的には権力を握っていたものの、名目上はアッバース朝の配下でした。

前史:アッバース朝

ブワイフ朝の成立前、アッバース朝が影響力を持っていました。

ブワイフ朝史①アフマド(ムイッズ・アッダウラ)

アフマドは、946年~の大アミールです。

946年、アッバース朝カリフのムスタクフィーから、大アミールに任命されました。

ブワイフ朝史②イッズ・アッダウラ

イッズ・アッダウラは、967年~978年の大アミールです。

973年、ビザンツ帝国から侵攻され、続けてハムダーン朝に主要都市バクダードを包囲されます。

これ以降、内部対立や治安悪化が進み、ブワイフ朝は衰退していきます。

ブワイフ朝史③ジャラール・アッダウラ

ジャラール・アッダウラは、1025年~1043年の大アミールです。

経済的な衰退が進み、人員削減などが行われました。

またセルジューク朝などが台頭し始め、ブワイフ朝は存在感を失っていきました。

セルジューク朝へ

ブワイフ朝の滅亡後、セルジューク朝が台頭していきます。



参考文献
佐藤次高編『新版世界各国史8 西アジア史Ⅰ』山川出版社,2002.
佐藤次高『世界の歴史8 イスラーム世界の興隆』中央公論社,1997.
木村靖二・岸本美緒・小松久男編『詳説世界史研究』山川出版社,2017.
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