「後ウマイヤ朝」をわかりやすく解説

目次

後ウマイヤ朝とは

後ウマイヤ朝とは、スンナ派のイスラームによる王朝です。

時期としては、756年~1031年まで存続しました。

現在のスペイン・アンダルシア地方にあたる場所を支配しました。

前史:ウマイヤ朝

後ウマイヤ朝が成立する前、ウマイヤ朝が権力を握っていました。

後ウマイヤ朝史①アブド・アッラフマーン1世

アブド・アッラフマーン1世は、756年~788年のアミールです。

アブド・アッラフマーン1世は、アッバース朝から逃れ、コルドバ(現在のスペイン南部の都市)に後ウマイヤ朝を創設しました。

後ウマイヤ朝史②アブド・アッラフマーン3世

アブド・アッラフマーン3世は、912年~961年のアミールです。

アンダルス(現在のスペイン・アンダルシア地方)を統一し、後ウマイヤ朝の最盛期を築きました。

またアブド・アッラフマーン3世は、アミールの称号に加え、カリフの称号も用いました。

後ウマイヤ朝史③ハカム2世

ハカム2世は、961年~976年のカリフです。

ヨーロッパのキリスト教徒との戦争を継続しつつ、北アフリカで領土を拡大しました。

後ウマイヤ朝史④ヒシャーム→滅亡

ヒシャームは、976年~1013年のカリフです。

カリフになった当初のヒシャームは子供だったため、他の人間がかわりに実権を握りました。

しかし1009年頃から、複数のカリフが乱立し、後ウマイヤ朝は混乱していきます。

そして1031年、カリフ制が廃止され、後ウマイヤ朝は消滅します。

ムラービト朝へ

後ウマイヤ朝の滅亡後、この地域ではムラービト朝が台頭します。



参考文献
佐藤次高編『新版世界各国史8 西アジア史Ⅰ』山川出版社,2002.
佐藤次高『世界の歴史8 イスラーム世界の興隆』中央公論社,1997.
木村靖二・岸本美緒・小松久男編『詳説世界史研究』山川出版社,2017.
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