「チャガタイ・ハン国」をわかりやすく解説

目次

チャガタイ・ハン国とは

チャガタイ・ハン国とは、モンゴル人による国家で、中央アジアを支配しました。

時期としては、1227年~14世紀後半まで存続しました。

チャガタイ・ウルスとも呼ばれます。

背景:モンゴル帝国

チャガタイ・ハン国は、モンゴル帝国の一部を構成する国家です。

チャガタイ・ハン国史①チャガタイ

チャガタイは、1277年~1242年のハンです。

チンギスの息子で、チャガタイ・ハン国の創設者です。

チャガタイ・ハン国史②アルグ

アルグは、1261年~1266年のハンです。

混乱を治め、チャガタイ・ハン国の勢力を復活させました。

しかしアルグの死後、チャガタイ・ハン国は再び混乱していきます。

チャガタイ・ハン国史③タルマシリン

タルマシリンは、1326年~1334年のハンです。

チャガタイ・ハン国のイスラーム化を決定付けました。

しかし、反イスラーム勢力によって暗殺されました。

タルマシリンの死後、イスラーム派と反イスラーム派は対立していきます。

チャガタイ・ハン国史④トゥグルク・ティムール/分裂

トゥグルク・ティムールは、1346年~1363年のハンです。

一時的ながら、国の混乱を治め、チャガタイ・ハン国を再統一しました。

しかしトゥグルク・ティムールの死後、チャガタイ・ハン国の分裂は決定的となります。

モグーリスターン王国/ティムール朝へ

トゥグルク・ティムールの死後、ティムールが台頭していきます。

チャガタイ・ハン国は、トゥグルク・ティムールの子孫によるモグーリスターン王国と、ティムールによるティムール朝へ分裂していきます。


参考文献
ドーソン『モンゴル帝国史 6』佐口透訳注,平凡社,1979.
杉山正明『モンゴル帝国の興亡 上 軍事拡大の時代』講談社,1996.
杉山正明『モンゴル帝国の興亡 下 世界経営の時代』講談社,1996.
杉山正明・北川誠一『世界の歴史9 大モンゴルの時代』中央公論社,1997.
木村靖二・岸本美緒・小松久男編『詳説世界史研究』山川出版社,2017.
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